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プロジェクトK~ケニア紅茶輸入物語 (第48話)

レセプションはさすがに華やかなものだった。ホテルニューオータニ(東京)の広い会場は、600名もの来場者でいっぱいだった。森本元首相や中山政調会長ほかアフリカに関連のある国会議員、高級官僚、アフリカ各国駐日大使、JICA尾形貞子理事長、ジェトロ渡部理事長、三手洗日経連会長ほか経済界の重鎮、ケニア関連のNGO団体ほか、多くの招待客に只野は圧倒された。知人はひとりもいずに、会場の隅でひとりぶるぶる震えた。山奥から初めて都会へ出てきたブッシュマンという感じだった。

そんな只野を、マオリ駐日ケニア大使の秘書キャスリンは目ざとく見つけ、マオリのいるメインテーブルまで案内した。マオリはやさしく只野を迎え、来場者に土産のケニア紅茶をプロデュースした只野を、居並ぶ主賓たちに紹介した。只野は顔を真っ赤にして、すっかり舞い上がってしまった。

ケニア紅茶に関する多くの質問や依頼が出た。頭の弱い只野はとても覚えきれなかった。不恰好でも愚直にひとつひとつ聞き直してメモした。そして最後にマオリとともにNGO団体の代表者の一人が只野に言った。

「現在、東京にあるケニア関連の協会の活動は活発とは言えません。広島でケニア関連の協会を設立してもらえませんか?そしてケニアの人等との交流会の企画など、日本とケニアほか海外との架け橋として、ぜひ国際平和都市「ヒロシマ」から国内外へ情報発信してもらえませんか?」
「は、はぁ…。」
只野はぼぉーとしながら答えた。

アフリカ音楽の演奏やダンス等も行われ、レセプションは大盛況のうちに閉会の時間が近くなった。そのときだった。只野の携帯電話の着信音が鳴った。その電話の声を聞いて只野は驚いた。(続く)

(*この物語はフィクションです。)
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声に出して読みたい日本語(8) ~松尾芭蕉

今年も桜の季節がやってきました。この時期は卒業式、入学式、入社式、転勤、引越しなど、多くの節目が重なります。桜は人生のとても大事なその節目を優しく見守り、彩りを添えてくれる存在であります。親しい人たちとの別れ、また新しい出会い。寂しさや不安は桜の美しさによって軽減され、喜びや期待は一層大きく膨らみます。

さまざまな こと思い出す 桜かな    (松尾芭蕉)

本当に桜を見るたびに、さまざま事が思い出されます。さまざまな場所で、さまざまな人と、さまざまなシチュエーションで、多くの人が桜を見てきたことでしょう。桜の樹の下でいっしょに桜を愛(め)でいっしょに笑った家族、友人、同僚、上司、後輩。そして旅立って行った人、逆に残していった人。そのときどきの場面が、喜びや悲しみもいっしょに鮮やかに心によみがえるから不思議です。それらすべてを桜が美しく優しく包んでくれます。

これから先々も、また桜がさまざまな場面を彩ってくれることでしょう。

プロジェクトK~ケニア紅茶輸入物語 (第47話)

その英語の電話の主は、なんと駐日ケニア大使のマオリだった。マオリは優しい穏やかな声で話し始めた。受話器を持った只野は笑顔で相槌を打って応対した。その姿に女子社員たちはみな驚きの表情で只野を見つめた。が、只野は英語はほとんどできなかった。折り返しケニア大使館の日本人職員にその内容を聞いた。

「このたび、ケニア独立記念日のレセプションをホテルニューオータニ(東京)で大々的に行うので招待したい。ついては森本元首相、各国駐日大使、日経連会長などをはじめ、政財界のVIP600名もの出席者があるので、お土産としてケニア紅茶を購入したい。」というものだった。

只野は喜んだ。ケニア紅茶の注文が入いったからではない。ケニア紅茶との偶然な縁から、徐々に仲間がふえてきて、ケニア大使からも直接電話をもらいレセプションにまで招待してもらえるようになったからだ。出席者600名を通じて、いろいろな人がこの夕日に映えるサバンナの動物たちのシルエットのパッケージを目にしてくれることだろう。すぐにデザインしてくれた企画部の桑田に話した。桑田はちょっとはにかんでうれしそうに笑った。

レセプション当日、只野はネクタイを選ぶのに10分以上時間をかけた。が、やっぱりいつもの安っぽいネクタイを締め東京へ向かった。(続く)

(*この物語はフィクションです。)

TABLE FOR TWO (テーブル・フォー・ツー)

広がる企業支援の輪~資生堂・村田製作所

資生堂(東京都)の汐留オフィスや、村田製作所(京都府)の東京支社は、社員食堂でカロリー控えめで、栄養バランスのとれた食事(1食平均730カロリー)を取ると、途上国の子どもに1食あたり20円の給食代を給付できる「TABLE FOR TWO (テーブル・フォー・ツー)」という運動に参加されています。

主宰の、NPO法人「TABLE FOR TWO International」(東京都)によると、活動を始めて3年で約230の企業や大学が参加、計255万食分の給食費がルワンダやウガンダの小学校の送られたそうです。

企業としてぜひ参加してみたいものですね。(朝日新聞記事より抜粋)

声に出して読みたい日本語(7)~王維

渭 城 朝 雨 浥 軽 塵
客 舎 青 青 柳 色 新
勧 君 更 尽 一 杯 酒
西 出 陽 関 無 故 人

渭城(いじょう)の 朝雨(ちょうう) 軽塵(けいじん)を 浥(うるお)し
客舎(きゃくしゃ) 青々(せいせい) 柳色(りゅうしょく) 新たなり
君に勧む 更に尽くせよ 一杯の酒
西のかた 陽関(ようかん)を 出づれば故人無からん
                        (王維の「元二の安西に使するを送る」)

(口語訳)
渭城(いじょう)は朝の雨で砂ぼこりがおさまり、宿の前の柳も雨に洗われ、青々と煙るようだ。別れの杯をもう一杯勧めよう。西の方の陽関の関所を越すと知り合いもいなくなるだろう。 

この詩は、王維の友人の元二が官命で派遣されるときにつくられたもので、送別の詩として歌われるときの定番です。

「送別の時に詩を贈るという慣習はとても美しい。別れは緊張感のあることばを生み、そのことばは別れのときを祝祭にする。詩才はなくとも、せめて覚えている詩を朗誦して別れの時を飾りたいものだ。(齋藤孝「声に出して読みたい日本語」より)」

3月は卒業、入学、就職、転勤などの別れの季節。さまざまな別れがあることでしょう。が、別れは新しい旅立ちでもあります。人生到る所青山あり、旅立って行くすべての人に幸あれ!

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Author:日本ケニア協会
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